今回は「家計管理が分からない人が、まず最初にやるべき“現状把握”のやり方」について解説していきます。
家計管理を始めようと思っても、

家計管理、何からやればいいのかさっぱり分からない
という方や、

家計簿の本を買っては挫折を繰り返してきた…
いつかはちゃんとお金周りをスッキリさせたい
こんな風に感じている方は、とても多いです。
でも安心してください。家計管理がうまくいかない原因の多くは、【やり方ではなく「順番」】にあります。
この記事は
- 家計管理が苦手な人が、まず最初にやること
- お金に対するモヤモヤがスッキリする理由
- 現状を把握するためにチェックすべき金額
を、家計管理が初めての方でも分かるように解説していきます。^^
また、この記事は【ゼロから始める家計管理】のステップ1です!全体のフローについてはこちらの記事からご覧いただけます。

まだチェックしていない方は、先に全体像を見ておくと理解が深まります。
この記事を読む
ゼロから始める家計管理方法をフロー付きで解説
【この記事を書いている人】

・フリーランスのFP(ファイナンシャル・プランナー)
「家計管理で浮いたお金を投資に回して、無理なく資産形成をすることで、今も将来もちょっと豊かにする!」がモットー
・インスタグラムでも情報発信中(@そらまめ)
現状把握ってなに?


そもそも現状把握って何?

ここでいう「現状把握」とは、今の家計がどんな状態なのかを知ることです!
・今いくらお金を持っているのか
・毎月いくら入ってきて
・毎月いくら出ていっているのか
これらを「なんとなく」ではなく、
数字で把握することが家計管理のスタートになります。
どうして現状把握が必要なの?

現状把握をすると、この先の家計管理のしやすさが大きく変わります。
なぜなら、

財布の穴を塞ぐには、財布のどこに穴があるのか知る必要があるからです。
例えば、
・毎月の収入が分からなければ、いくらまで使っていいのか判断できない
・今ある資産が分からなければ、貯金目標も立てられない
・借金の金額を把握していないと、知らないうちに利息を払い続けることになる
家計管理は「毎月の改善の積み重ね」です。

まずは今の状態を知ることで、
どこをどう変えれば良いのかが自然と見えてきます。
現状把握に必要な項目5選

現状把握でチェックしてほしい項目は、次の5つです。
- 現在の資産/負債
- 毎月の手取り額
- 毎月ある支出
- ボーナスの手取り額
- 毎月はないけど年間を通してある支出

この5つを「①今持っているもの」「②毎月の収入と支出」「③年間で見た収入と支出」の3つに分けて見ていきます。
資産/負債を把握
まずは「今いくら持っているのか」の棚卸しです。
- 現在の資産/負債 ⇦ここ
- 毎月の手取り額
- 毎月ある支出
- ボーナスの手取り額
- 毎月はないけど年間を通してある支出

特に大事なのが、通帳の棚卸しです。
どの口座に、いくら入っているのか。これまでぼんやりしていたお金の全体像が、ここでハッキリします。

忘れていた口座にお金があった!

思っていたより少なかった、、
どちらでもOKです。まずは「今の事実」を受け止めることが大切です。
負債=借金なので、利息が発生します。特に、
・リボ払いが残っている
・金額が小さい借金が複数ある
これらの場合は、把握するだけでも今後の行動が変わります。
毎月の収入と支出
次は、毎月のお金の流れを見ていきます。
- 現在の資産/負債
- 毎月の手取り額 ⇦ここ と
- 毎月ある支出 ⇦ここ!
- ボーナスの手取り額
- 毎月はないけど年間を通してある支出

できれば給与明細で確認するのがおすすめです。

理由は、どんなお金が控除されているのか知ることができるからです。
・税金
・社会保険料
・手当の有無

⬆︎これらに該当する場合は、金額を記入していきましょう!
この段階ではざっくりでOKです。
「多分このくらい使っている」
という感覚で大丈夫。
年間で見るとある収入と支出
最後に、毎月はないけど大きなお金の動きを見ます。
- 現在の資産/負債
- 毎月の手取り額
- 毎月ある支出
- ボーナスの手取り額 ⇦ここ と
- 毎月はないけど年間を通してある支出 ⇦ここ!

もう一踏ん張りです!頑張って!


分からない場合は、少なめに見積もると安心です。
忘れがちですが、金額が大きくなりやすいので重要です。

今は完璧に出せなくても大丈夫
最後に


ここまでで、現状把握は完了です。
お疲れさまでした!
ここまで金額が出たら、これで大体の年間の収支がつかめてきました。
ここで、ぜひやってみてほしいのが、【年間を通して、赤字か黒字か?】という確認です!
年間の収入合計 ー 年間の支出合計
を計算してみてください。

ここでマイナスでも、落ち込まなくて大丈夫です。
現状が分かったからこそ、改善ができるようになります。
現状が分かったら、あとは改善していくためのアクションをしていくだけ!
この先のフローはこちらの記事で紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!一緒に家計改善をしていきましょう!

